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zoom RSS 一官僚の孤独な戦い  告発と警鐘

<<   作成日時 : 2006/11/21 16:07   >>

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NNNドキュメント・’06で。
経済産業省の前田充浩(44)は’80年代に経済協力開発機構(OECD)で交渉を任された。そこでは主にODAに関する利害調整などが行われたという。そこは各国の利害が激しくぶつかり合う官僚同士の戦場だ、という。

’80年代の日本は経済大国に向かって突っ走っている時で、諸外国から貿易の黒字削減を求められていた真っ最中で、ジャパンバッシングを受けていた。
彼は始めての仕事で強い衝撃を受けたようだ。
いわく「こちらが国際会議でどうやって物事が決められていくのかを知らないことを承知で、ドンドン罠にかけて嵌めていく。自分の前ではああいっていたのに、その場になるとひっくり返す」というテクによるストレスで自室のトラ人形の頭を殴りつけて精神のバランスをかろうじてとっていたようだ。

彼は「途上国援助と日本企業を結びつけるODAのやり方に欧米から批判が集中している」という日本官僚たちの主張を「日本外交の失敗をごまかす屁理屈ではないか」と疑っているようだ。

日本官僚による経済外交は失敗続きだそうで、彼はその原因を探っていくうちに「トルコ第二ボスポラス橋」で英国と競争して日本企業に落札した件、にぶち当たった。
これは20年前616億円投資した日本ODA。
「アジアと欧州との架け橋」でその橋には「瀬戸大橋と姉妹橋」と記されていた。英国は第一ボスポラス橋を作ったそうだ。
この時の英国首相はあの有名なサッチャー。彼女は「日本の敗戦時我々はどれほど多くの援助をしたか・・・略、、、」とどのつまりは「飼い犬に手をかまれた」という感想だったそうだ。

以後、ODAのルール変更を欧米が提案し、それ以後ずーっと日本に不利なルールが次々と決められていったという。
それ以後日本ODAの落札が現在まで減少し続けているそうだ。

日本政府代表が過去に失言した言葉は欧米がルール変更を提案した時「どうか私をミスター10%と呼んでください」と言ったそうだ、それが欧米側から「日本が論理だった主張が出来ない」とみなされ(自ら敗北を認めたとみなされ?)敗北につながったそうだ。
当時の英国元貿易担当相:リチャードニーダム氏は「日本は経済外交と言うより欲望むき出しに見えてしまった」と語る。
前田氏もそれは認めており、元OECD幹部の英国女性に当時の反省の弁を述べると「自国の利益だけでなく全体の利益を考えるべき」と言われていた。

しかし彼は敗北の要因の一つは認めながらも英国のやり方に疑問を呈している。それは「英国企業には産業競争力がない代わり、美しいレジーム(貿易歪曲がない美しい世界をつくろう)を提案して結局最後に勝つのは英国だ」というもの。
つまりずる賢い?ということか。

でも私的には「日本人にはまだまだ世界全体の利益を考えるだけの思考も感性も育っていないし、したがって美しいレジームを思いつくこともない、というのが本当じゃないだろうか」と言いたいのだが。政府による”やらせ事件”が示すとおり、日本の現実は村社会そのもの。まだまだ先進国にはなれない。

彼も「日本は経済が良すぎた為あらゆる意味で世界の一等国だと勘違いしている」と語る。彼は英国ロンドンの「チャタムハウス」(王立国際問題研究所)で一年間学んで帰国した。
その中で彼が研究結果としてまとめた約200ページの資料を見ながら、日本の問題点として彼が指摘したことは「日本官僚の一人一人は優秀だけど組織が出来ていない。これまでの外交の失敗記録を全て破棄している。なぜ失敗したのかを詳細に記録調査し、国民に公開し国民がチェックするようでなければ成長はないはず」という主旨のことを語った。

彼の独白は一人の東洋人として国家代表として、はじめて白人集団のまっただ中に競争相手として、戦場に向かう兵士のように挑戦する緊張感がみなぎっていて、こちら側にもビンビン伝わってくるものがあった。

外交の失敗記録を全て破棄して澄ましている日本官僚達。
青森ヤラセミーティングとどこか低通するものを感じる。
これが日本社会の現実。
英国ロンドンで政策研究していた彼44歳の「一等国」という表現に古めかしさを感じながら、そこにも何かしら不可思議な面を見る思いがチラとかすめる。

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